サッカー選手のMRIを利用した健康安全管理診断プログラムを実施

ニッパツ横浜FCシーガルズとSanseiは、片倉町あかり脳神経内科・内科クリニックの協力を得て、サッカー選手の健康管理と安全を向上させるための新しい取り組みを開始しました。

このプログラムは、特にヘディングによる脳障害のリスクへの対応に焦点を当て、選手の健康状態をより精密に監視することを目的としています。

キヤノン製のMRIを用いたメディカルチェックにより、選手の安全を確保し、早期に潜在的な健康問題を発見することができます。この健康管理プログラムにより、ニッパツ横浜FCシーガルズは選手のきめ細かい体のケアを強化し、個々の能力を十分に発揮できる環境づくりを図り、しいてはサッカー界の安全基準の向上を目指しています。

MRI装置を使った頭部のメディカルチェック開催概要

日時:2024年1月14日(日)、2月11日(日)
場所:片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック
住所:〒221-0865神奈川県横浜市神奈川区片倉1-28-11 やまゆりメディカルブリッジ3階
概要:MRI検査事前チェック票・アンケート票による問診、聞取り、頭部MRI検査

開催の様子

この活動の背景について

UEFA(欧州サッカー連盟)のヘディングガイドラインは、若年層からプロ選手におけるヘディングへの過度な負担を無くし、ゲームに必要な範囲に限定することを目的としています。選手の体格や年齢に応じたボール(サイズ、重さ)の使用や試合とトレーニングにおける最低限のボール圧、ヘディングドリルの削減、首の強化運動の推奨、および潜在的な脳震盪の症状に対する監督及びコーチ、選手への認識・認知向上が推奨されています。これらは、具体的な国の状況に合わせて調整されるべき、最小限のガイドラインが定義されています。

UEFA Heading Guidelines for youth players
ENGLAND FOOTBALL the-fa-heading-guidance
FIFA医学評価研究センター(F-MARC)サッカー医学マニュアル
JFA育成年代でのヘディング習得のためのガイドライン(幼児期~U-15)

片倉町あかり脳神経内科・内科クリニックについて

片倉町あかり脳神経内科・内科クリニックは、診断に必須のMRI、CTを導入し、脳神経内科疾患および一般内科、生活習慣病診療を行う脳神経内科・内科の地域のかかりつけ医として地域の皆様の健康管理を担っています。

院長 金塚 陽一 氏

片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック院長 金塚 陽一 氏

経歴

2002年4月:北里大学病院臨床研修医
2004年4月:横浜市立市民病院 後期研修医
2007年4月:横浜市立脳卒中神経脊椎センター 神経内科
2014年8月:横浜市立市民病院 脳神経内科
2021年4月:横浜市立市民病院 脳神経内科 担当部長
2023年5月:片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック 開院

資格:日本神経学会専門医・指導医/日本内科学会認定医・総合内科専門医・指導医/日本脳卒中学会専門医/難病指定医/身体障害者福祉法第15条指定医

今後の展望

ニッパツ横浜FCシーガルズが所属する「なでしこリーグ」には1部、2部合わせて24チームあります。各チームが同様の検査を実施し選手のケアに努めるには、ご協力いただける医療機関や機器の確保が課題となります。

今回の当クラブの活動をきっかけになでしこリーグ全体に広めることで、選手の安全・健康管理の向上に協力会社との体制を踏まえて当プログラムを推進していけたらと考えています。

協力体制
片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック
ニッパツ横浜FCシーガルズ
株式会社Sansei
キヤノンメディカルシステムズ株式会社

内容引用元
https://seagulls.yokohamafc-sc.com/news/20240209_mri/